- 迷惑をかけてばかりで、胸が痛い…
- もう無理、はやく解放されたい…
- でも、先が見えなくて看護師を辞められない…
こんな葛藤を抱えながら、必死に毎日を乗り切る1年目さんは多いでしょう。
仕事が終わっても心が休まらず、ずっと憂鬱な気持ちで過ごす日も少なくないと思います。
そこで今回は、看護師をやめて他職種に転身した僕が「退職6ヶ月目のリアルな心境」を打ち明けます。
この記事を読めば、「看護師をやめたら本当に救われるのか」が分かります。
「毎日つらいけど、やめるのも怖い」と悩む1年目さんは、ぜひ最後まで読んでみてください。
もしあなたが「看護師を続けるのがつらい」と苦しんでいるなら、こちらの記事も参考にしてみてください。
「1年目で看護師を辞めても幸せになれるのか」について解説しています。
【看護師なんて二度とやらない!】退職までの経緯とその当時の心境
ここでは、僕が看護師をやめるまでの経緯と、その当時の心境をザックリと説明します。
パッと分かりやすいよう、各時期ごとに分けてお話しします。
看護師1年目〜3年目
看護師1年目。
僕は典型的な「いじめ病棟」に入職することになりました。
先輩看護師はみんな横暴で、ひどい言葉を浴びせられる毎日。
看護学生のほうがマシ
役立たず!
看護師やめれば?
などなど…人格否定が当たり前でした。
ずっと傷ついてばかりで、「看護師なんて早くやめたい」と思っていました。
しかしその反面、看護をやめるのは怖いという気持ちもありました。
経験の浅い僕が他の場所で働けるわけがない、と思っていたからです。
なので結局、
必要以上に怒られても…
陰口や暴言を言われ続けても…
「やめたらダメだ」と自分に言い聞かせて、なんとか毎日職場に足を運んでいました。
ですが結局、4年目になるころには限界を迎えてしまいます。
精神的に病んだことをきっかけに、転職することになりました。
- 看護師つらすぎるやめたい…
- 自分に看護師なんてできない…
- だけど、看護師をやめるのも怖い…
看護師4年目〜7年目
もともと小児病院に勤めていた僕ですが、転職を機に成人病院で働くことになります。
小児病院から成人病院への転職はとても大変でした。
ですが幸い、周りのスタッフが優しい人ばかりで、毎日前向きに頑張ることができました。
陰口や暴言を言われないし、困った時には助けてくれる…。
1年目の頃には想像もつかなかった「楽しい日々」を過ごせたのです。
そして、7年目になるころには、
- プリセプター
- 実習指導者
- 看護師長代理
- 院内ICLSチームリーダー
など、たくさんの役割を任されるようになりました。
当時の心境は以下のとおりです。
- 看護が楽しい!
- 将来は、看護師長になりたい!
- 僕と同じようにつらい思いをした新人看護師さんを助けたい!
要するに「看護大好きっ子」という感じでした。
この頃は、ずっと看護師を続けていきたいなぁ、なんて思っていましたね。
ちなみに、当時の職場は「看護roo!」で紹介してもらいました。
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看護師8年目〜9年目
看護師8年目。
転機が訪れます。
転職してからずっと看護に前向きだった僕ですが…
とある患者さんとの関わりがきっかけで、看護がつらく感じるようになりました。
患者さん自身の「勘違い」により、とても理不尽な対応を受けたのです。
そういった扱いを受けたのは、今回が初めてだったわけではありません。
ですが、プツンと糸が切れてしまって…なんだか疲れてしまったのです。
そこからは正直、看護をするのが苦痛で苦痛で仕方ありませんでした。
度重なる残業、キャパを超える業務量、慢性的な人手不足など、
看護の悪い部分ばかりが目について、「早く看護師をやめたい」と思うようになりました。
他にも、
- 医師のパワハラが過激化
- 新しい師長がスタッフを大切にしない
など、さまざまな要因も絡んでいます。
当時の心境をザックリまとめると、
- 看護師の理不尽さに耐えられない…
- 看護師以外の仕事がしたい。
- 看護師なんて二度とやらない…!
みたいな感じです。
そして、看護師10年目。
思い切って退職することになりました。
看護師をやめてよかったこと
ここからは、実際に看護師をやめてよかったことを紹介します。
それぞれについて解説します。
精神的な負担が軽減した
看護師をやめて一番よかったのは、やはり精神的な負担が軽減したことです。
看護師特有の理不尽さから解き放たれて、心が軽くなりました。
患者さんから理不尽な扱いを受けないし、先輩看護師や医師から高圧的な態度も取られない。
さらには、お盆休みなど大型連休もとれるようになり、プライベートの時間も”心から”楽しめるようになりました。
正直、こんなに連休ってあったの!?と驚きましたね…笑
看護師としての9年間、ずっとストレスフルな状態でしたが、看護師をやめてからは気持ちが楽になりました。
夜勤がなくて体調が整う
看護師をやめてからは、夜勤がなくなり体調がよくなりました。
”夜に眠れる”という、ごく当たり前の生活ができて幸せです。
嫌な先輩と同じ夜勤でおびえることもなければ、夜間の急変が怖くて緊張することもありません。
実は「夜勤をするたびに頭痛や目眩が起きる状況」だったので、そういった症状からも解放されました。
もともと夜勤は嫌いだったので、心からやめてよかったと思います。
髪型を自由に変えられて楽しい
看護師をやめた僕は、今は在宅ワークをしています。
髪型や髪色に制限がなく、自由におしゃれできるので、常に気分が上がるようになりました。
髪を染めてみたり、パーマを当ててみたり…
これまで9年間、ずっと我慢していたことが、全てできるようになり嬉しかったです。
元同僚からも「髪型いいですね!」と褒められるので、自己肯定感も上がりました!
小さなことかもしれませんが、僕にとっては「看護師をやめてよかったこと」の1つです。
家族との時間をちゃんと作れた
看護師をやめてからは、家族との時間をちゃんと作れるようになりました。
在宅ワークで通勤時間や残業がなく、自宅にいる時間が大幅に増えたからです。
仕事時間も休みの日数も自由自在なので、子どもが「映画をみたい!」と言ったときでも、すぐに連れて行ってあげられます。
自宅に長くいる分、家事にも力をいれられて、妻からも感謝されるようになりました。
看護師時代は夜勤のたびに子どもが泣いていたので、夜も一緒にいてあげられる今の生活が幸せです。
子どもの寝顔を側でみるたびに「看護師をやめてよかった」と感じています。
看護師よりも楽しい仕事に出会えた
僕は現在、Webライター(ネットの記事を書く仕事)として働いています。
主に、看護関連の記事を中心に執筆しており、時々看護師さんの取材記事なんかも書いています。
9年間の看護師経験が存分に生きる仕事なので、とてもやりがいを感じます。
「看護関連の仕事だけど、理不尽じゃない」というのが、性に合っているのでしょう。
自分に看護以外の仕事なんてできないと思っていましたが、ちゃんと働けるものだと感じました。
看護師をやめて後悔したこと
続いて、看護師をやめて後悔したことを紹介します。
それぞれについてお話しします。
給料が減って生活が安定しない
看護師をやめて最も後悔したのは、金銭面です。
給料が激減し、生活が安定しなくなりました。
お金をうまく稼げない自分が情けなくなって、
自分に価値なんてない。
と、頭を悩ませる日も多いです。
「これからちゃんと稼げるのか」という不安に襲われ、深夜4時になっても眠れない日もあります。
ただしこれは、僕がフリーランスになったことが大きいです。
安定した企業に勤められれば、僕のような気持ちにならずに済むかもしれません。
アイデンティティが崩れた
これまで9年間、ずっと看護師を続けてきた僕にとって、「看護師」は僕のアイデンティティそのものでした。
- いい看護ができたときの達成感
- 同僚や後輩に頼られたときの喜び
- 友人から「看護師ってすごいよね」と褒められた時の嬉しさ
それらが一気になくなってしまい、少し寂しさを感じます。
「看護師なんて二度とやらない…!」なんて考えていた僕ですが、心の底では看護を完全に嫌いになったわけではありません。
嫌気が指す一方で、看護の楽しさや看護師としてのプライドは忘れていませんでした。
なのでやっぱり、いざ看護師をやめると、心にぽっかりと穴が空いた感じがします。
看護師の友人と話すと、後ろめたい気持ちになる
看護師をやめてからは、元同僚と話すと少し後ろめたい気持ちになります。
看護師をやめずに一生懸命働いている元同僚をみると、
なんで僕は頑張れなかったんだろう
と、思うのです。
元同僚が話している内容は、基本的には愚痴。
熱い看護話をしているわけではありません。
しかし、愚痴を漏らしながらも、患者さんのために働く元同僚をみると、
僕ももう少し頑張れたかも…
なんて思ってしまうんですよね。
ちゃんと覚悟を持って看護師をやめたつもりでしたが、やっぱりどこか後悔があるのだと思います。
未経験からの仕事はきつい
「看護師をやめたら楽になる」なんて思いで転職したわけですが…
やはり未経験の職につくのはきついです。
- 覚えることが多い
- ビジネスマナーもわからない
- 新人として扱われるので、普通に怒られる
などなど…転職しても普通につらいです。
何もできずに助けてもらうばかりの自分が情けなくて、看護師1年目のときのように落ち込むばかりです。
看護師をやめても「楽」とはいえず、むしろ苦しいとさえ感じています。
正直、看護師のまま「楽な職場」にいくのが、簡単だと思いました…
今後のキャリアに悩む
いざ看護師をやめてみたところ…今後のキャリアに悩むようになりました。
これは、フリーランスを選んだという側面も大きいのですが、
- 20年後も同じように働けるのか
- ちゃんとスキルアップできるのか
- いずれはちゃんと看護師時代よりも稼げるのか
など、悩みがつきません。
そもそも「この職業で大丈夫なのか」と悩むこともあります。
結局のところ、毎日仕事のことばかり考えてしまい普通につらいです。
看護師をやめた僕の正直な心境「看護師に戻りたい」
看護師をやめて5ヶ月目。
今の正直な気持ちは、
看護師に戻りたい
です。
理由はシンプルで、お金が足りないから。
看護師をやめて初めて、「看護師並みの給料を稼ぐのは難しい」と気がつきました。
もっと稼がなければいけないというプレッシャーを常に感じて、毎日苦しいのです。
ですので、そういった苦しさから抜け出すためにも、看護師に戻りたいなぁと思っています。
もちろん、しばらくはフリーランスとして頑張ってみるつもりです。
ですが正直、看護師で稼ぐのが一番楽だと感じました。
看護師って待遇がよい仕事なのだと実感しました…
とはいえ、看護師の理不尽さに苦しんだことは事実です。
ですので、次に復帰するなら、「比較的落ち着いている職場」を探してみようと考えています。
- 夜勤がない
- 急変対応が少ない
- 残業が少ない
- 医師とあまり関わらなくていい
上記のようなイメージで、新しい職場をちょくちょく探していこうと思います。
この辺りは、実際に復帰した際にお話ししますね!
なお、今回も僕が利用するのは「看護roo!」です。
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看護師をやめたいと悩む1年目さんに考えて欲しいこと
最後に、看護師をやめたいと悩む1年目さんに考えて欲しいことを紹介します。
実際に看護師をやめた僕の経験を踏まえて、お話しします。
看護師の経験と資格の価値をあらためて認識する
看護師をやめたいと思ったときには、まずは「看護師の経験と資格の価値」をあらためて認識してみましょう。
看護師は、本来すばらしい仕事です。
- 人を助ける力が身につく
- 人からたくさん感謝される
など、他の職種ではなかなか味わえない喜びを得られます。
また、
- いろんな職場で働ける
- 採用されやすく転職活動が簡単
- 給料が比較的高い
- 女性メインの職場で「産休・育休」などをとりやすい
など、たくさんのメリットがあります。
実際に看護師をやめてみるとわかりますが、他の職種ではこうはいきません。
人から感謝される機会も少ないし…
お金はぜんぜん稼げないし…
転職活動もかなり大変です。
ですので、看護師をやめたいと思ったときには、看護師の経験と資格の価値をあらためて認識してみてください。
次にしたい仕事と看護師を比較し、「看護師をやめても本当に後悔しないのか」をしっかり考えてみることをおすすめします。
長期的な視点で今後の道を考える
看護師がつらいと思うなら、一度長期的な視点を持って、今後の道を考えてみましょう。
いわゆる「The 看護師」のように、バリバリと働く看護師になりたいのなら、今のつらい環境にも耐える必要があるかもしれません。
しかし、僕のように「比較的落ち着いている職場でゆるゆる働きたい」と考えるなら、今の環境に耐え続ける必要はないでしょう。
必要最低限のスキルだけを身につけることに集中し、そのスキルが身についた時点で即座に場所を変えてみるのも一つの手だと思います。
看護師は、職場の選択肢が多い職種です。
病棟以外にも、
- クリニック
- 老人ホーム
- デイサービス
など、たくさんの働き口があります。
それらの中には、きっと自分にぴったりの「ゆるく働ける職場」もあるはずです。
一度いろんな職場を調査してみて、「将来的に働きたい場所」を決めてみるとよいでしょう。
そして、その将来の目標をふまえた上で「今の環境でいつまで頑張るべきか」を考えてみてください。
そうすれば、今やめてもいいのか、もう少し頑張る必要があるのかが見えてきます。
仮に「あと1年くらい頑張れば転職できそう」と感じたならば、終わりが見えて気持ちも楽になるでしょう。
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今の環境が全てではないと知る
毎日がつらいと感じているあなたに一番知っておいてほしいのは、
今の環境が全てではない
ということです。
結局のところ、看護師がつらいというより、その職場がつらいのだと思います。
僕もはじめは「いじめ病棟」で働いていたので、毎日つらかったです。
ひどい言葉を浴びせられるたび、「看護師はつらい仕事だ」と考えていました。
ですが、4年目で思い切って転職してみたところ、状況は劇的に変わりました。
周りのスタッフが驚くほど優しく、毎日前向きに仕事ができるようになったのです。
結局、いろいろと状況が変わって、新しい職場も退職することになりましたが…
最初の数年間は本当に天国でした。
ずっとそんな環境が続いていれば、僕は看護を嫌いになることはなかったと思います。
夜勤のない職場や急変の少ない職場、患者さんとじっくり関われる職場など、看護師の職場は実に多様です。
人間関係や給料、残業の多さなども、場所によって大きく変わります。
ですので、看護師がつらくてもう辞めたいと感じているなら、まずは職場を変えてみてはいかがでしょうか。
今の環境が、看護師という仕事の全てではありません。
今の環境が合わないと感じても、必ずあなたに合った場所が見つかるはずです。
まとめ:看護師は安易にやめない方がよい
今回は、「毎日つらいけど、やめるのも怖い」と悩む1年目さんのために、
- 僕の退職までの経緯とその当時の心境
- 看護師をやめてみた実際の感想
- 看護師をやめたいと悩む1年目さんに考えて欲しいこと
について解説してきました。
結論として、看護師は安易にやめない方がよいでしょう。
というのも、看護師のつらさは職場に依存していることが多く、場所を変えれば楽しく働けるケースも多いからです。
僕のように後先考えずに看護師を辞めてしまうと、結局また「看護師に戻りたい…」と悩むはめになります。
ですので、僕と同じ過ちをおかさないためにも、まずは「他の場所で看護師として働けないか」を考えてみてください。
看護師が働ける職場は多いので、きっとあなたにぴったりの場所がみつかります。
それでも本当に看護師を辞めたいと考えるなら、違う道を歩みましょう。
もし、とにかくつらくて「そんなことを考える余裕はない!!」と思うなら、下記の記事も読んでみてください。
たった3分で気持ちが軽くなる方法を解説しています。
僕も実践した方法なので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事が、毎日を必死に乗り切るあなたの助けになれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ゆるく働きたいNSに選ばれています
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