- 怖い先輩看護師がいて辛い。対処法が分からない。
- 先輩にはやく認めてもらいたい。
- 同期の方が先輩看護師に可愛がられていて差を感じる。
看護師1年目は、先輩看護師に悩まされる事が非常に多いです。
先輩看護師との関係を良好にしておかないと、毎日の出勤が憂鬱となり、最悪の場合「精神的に追い詰められて退職を余儀なくされる」こともあります。
僕が1年目の時は、半年間で僕以外の同期4人が全員退職に追い込まれました。とても悲しく、悔しい経験で、今でも忘れる事はありません。
僕は現在病棟リーダー、看護師長代理を務める7年目の看護師です。
厳しい環境を上手く乗り越えられたからこそ、今現在に至ります。
本記事では、看護師1年目によくある先輩関連の悩み5選と攻略のヒントについて記載しています。
この記事を読めば、
- 先輩看護師に悩まされた時の対処法が分かります
- 先輩看護師からより多くの学びを得るための方法が分かります
- 先輩看護師の攻略法が分かり、今よりも少し働きやすくなります
僕はこの方法を実践したことで、厳しい環境でも1年目を乗り切ることができました。
先輩関連の悩みが減るだけでなく、仲のいい先輩もたくさんできました!
先輩看護師に悩まされている方はぜひ1度目を通してみてください。
これから入職する方にもおすすめの記事です!
看護師1年目によくある先輩関連の悩み5選
先輩関連の悩みは無数にありますが、その中でも特に多い悩み5選を紹介します。
- 怖い先輩看護師がいて辛い
- 先輩看護師に嫌われたくない
- どの先輩のアドバイスを信じていいか分からない
- 先輩にたくさん勉強を教えてもらいたい
- 先輩に努力を認められたい
それぞれ詳細を解説します。
怖い先輩看護師がいて辛い
怖い先輩ってどの病院にも必ずいますよね。
体感的には、8割以上の1年目が怖い先輩に悩まされた経験があると思います。
- 常に監視されている
- 何かあればすぐに口出ししてくる
- 理不尽に怒る
- 無視される
- 機嫌の波が激しい
- 周りに他のスタッフや患者がいても構わず怒る
- 1年目のミスを周囲に広める
- 人格を否定するような怒り方をする
- 1年目だけにやたら厳しい
- 分からないことがあると激しく怒る
- 聞こえるように悪口を言われる
などいろんなタイプの怖い先輩がいると思います。
こういう先輩がいると萎縮してしまいます・・・
怖い先輩がリーダーの時、自分のフォローの時、同じ夜勤の時は本当に最悪。勤務表を見ただけで「仕事にいきたくない・・・」と気分が落ち込みます。
実際に怒られている時には「もう無理。辞めたい。」と、心が折れることもあります。
怖い先輩看護師がいるだけで必要以上に緊張し、実力も出せなくなってしまいます。
自分を守るためにも、早めに対処法を身につけることをおすすめします。
先輩看護師に嫌われたくない
先輩に嫌われたらどうしよう・・・
と不安いっぱいになることありますよね。
先輩に嫌われてしまうと、
- 仲間外れにされたと感じてしまう
- 助けてほしい時に声をかけられない
- 振り返りが毎回厳しくなる
- もっと成長したいのにアドバイスしてくれない
- 自分の存在を否定されたと感じる
このような気持ちになってしまいます。
シンプルに誰かに嫌われるって辛いし、それが先輩となると働きにくいですよね。
意外とよくあるのが、同期の中でも自分だけ嫌われてしまうパターンです。正直これが一番きついと思います。
目に見えて自分だけにあたりが強いと、心が折れてしまいます。
先輩に嫌われないために自分を変える必要はありませんが、最低限の対処法を知っておく事をおすすめします。
どの先輩のアドバイスを信じていいか分からない
先輩によってアドバイスが違うことはよくあります。
例えば、バイタルサインを回る順番1つでも、
A先輩:「まずは、重症患者さんの状態把握をするべきだよ。そのあとに軽症の患者さんを見て回る方がいい。」
B先輩:「軽症の患者さんからサッと回って、最後に重症患者さんをじっくり観察した方がいいよ。」
と意見が真逆になることも多いです。
結局どっちの意見を信じればいいの!?
看護師1年目は先輩の助言をもとに動くことが多いです。
そのため、助言が食い違うと翻弄され、自分がどう動くべきか分からなくなってしまいます。
この状態を解決するには、どのアドバイスを信じれば良いのかを判断する方法を知っておくと良いでしょう。
先輩からのアドバイスをうまく活用できれば、効率良く成長できます!
先輩にたくさん勉強を教えてもらいたい
看護師1年目は、
- もっと学びたい・成長したい
- 遅れをとりたくない
- 知らないことがあると怖い
という気持ちから、先輩に勉強やノウハウを教えてもらいたいという気持ちが強いです。
例えば、隣で同期が先輩に指導を受けている時、
何を教えてもらってるんだろう?
私が知らないことなら聞きたい!
と、ついつい聞き耳を立ててしまいますよね!
では、先輩からたくさん勉強を教わるにはどうすればいいでしょうか?
答えは、「教わったことをそのままにせず、必ず実践する」です!
そうすることで、「たくさん勉強を教えてあげたい」と思われるような後輩になれると思います。
詳しい内容は、後ほど詳しく解説しますね。
先輩に努力を認められたい
ちゃんと頑張っているのになんで上手くいかないの!?
もっと褒められたいし、認められたい!!
と思っている1年目さんは多いです。
努力しているのに成果がでず、先輩も褒めてくれない。そんな「認められない日々」が続くと、心が折れてしまうこともあると思います。
先輩に褒められたり、認められたりすることは本当に重要で、
- やる気が出る
- 自分の努力の方向性が間違っていないと確信できる
- 仕事が少し楽しくなる
などの効果があります。どれも魅力的ですよね。
なのでぜひ、先輩に努力を認められる方法を知り、実践することをおすすめします。
少しの工夫で、「認められる機会」が増えますよ。
後ほど解説するので楽しみにしてください!
先輩関連の悩み5選の攻略のヒント
ここまで紹介してきた「先輩関連の悩み5選」の攻略のヒントについて解説していきます。
- 怖い先輩看護師がいて辛い
→タイプを分けて対処する - 先輩看護師に嫌われたくない
→可愛がられるポイントをおさえる - どの先輩のアドバイスを信じていいか分からない
→自分基準で決めてOK - 先輩にたくさん勉強を教えてもらいたい
→教わったことを実践し成長を見せる - 先輩に努力を認められたい
→ひたむきに看護に向き合う
それぞれについて解説します。
1.怖い先輩がいたら、タイプを分けて対処する
怖い先輩がいたら、2つのタイプに分けましょう。
タイプ①:成長のために指導してくれている怖い先輩
タイプ②:ただ単にいじわるな怖い先輩
タイプ分けしたら、それぞれに合った対処をします。
タイプ①:成長のために指導してくれている怖い先輩
怖い先輩ってたくさんいますが、意外とこのタイプに分類されることが多いです。
このタイプの先輩の特徴は、
「1年目が後で困らないために指導してくれている」ということです。
1年目の成長を思うがゆえに
- ほっておけないし、心配
- 大きなミスをしないように常にサポートしてあげる責任がある
- 成長のために必要なことは1つでも多く助言したい
と考えており、常に目を光らせて見張ったり、細かいことでもすぐに口出しします。
この常に見られている感じが緊張感や恐怖感につながり、「怖い先輩」という認識になるかもしれませんが、1年目に対して悪意はありません。
「私を助けるために、常に見てくれている」と考えると良いでしょう!
そう考えると、本当にありがたいです!
いつでも助けてくれる安心感がありますね!
あまりにも見られていると先輩の目が負担に感じることもありますが、効率よく成長するためにも、このタイプの先輩にはついていく方が良いと思います。
タイプ①「成長のために指導してくれている怖い先輩」の攻略ポイントは、
ことです!
なぜなら、このタイプの先輩は「後輩が自分の助言を取り入れて成長した」ことが本当に嬉しいからです。
積極的に質問し、たくさんの助言をもらい、それを実践してください。
そして、「先輩に助言をいただいたおかげで、こんな事ができるようになりました。ありがとうございます。また次も教えてください。」と感謝を言葉で伝えてあげると、
非常に喜び、親密な関係を築けることも多いです。
うまく味方につければ、かなり心強い存在ですよ!
タイプ②:ただ単にいじわるな怖い先輩
1年目を退職に追い込む悪の根源はこのタイプが多いです。
このタイプの先輩の特徴は、
「新人看護師を怒ることで、自らのストレスを発散している」ということです。
本当にやめてほしいです。
でもそういう人っていますよね・・・
発言の全てにトゲがあり、
「看護師向いてないよ」「患者さんに危害を与える気!?」「何もできないね」
など、とても傷つく怒り方ばかりしています。
業務に関する質問をしても「自分で調べたら?」と、具体的な助言がもらえません。
それどころか「こんなことも知らないの!?」と言われることも・・・。
タイプ②:ただ単にいじわるな怖い先輩の攻略ポイントは、
の3つです!
まずは、①師長に相談してください。
追い詰められている自分の現状を知ってもらい、管理職の立場から対処してもらいましょう。新人いじめは部署全体で解決するべき問題のため、師長も解決に注力してくれることが多いです。
できれば、シフト調整依頼もすべきです。夜勤などは被らないようにしてもらうと良いでしょう。
②2~3年目の先輩と励まし合うことも重要です。
1年目は、理不尽な言葉でも真に受けてしまうことが多いです。
私が何もできないから、言われて当然だよね・・・
と考えてしまう方は要注意。我慢ばかりしていると心が病んでしまいます。
そんな時には、2~3年目の先輩を頼ってみてください。
1年目と同じように、いじわるな先輩に悩まされていることも多いため、強く共感し、たくさん話を聞いてくれると思います。思う存分励ましてもらい、時には先輩を励ましてあげましょう!
2~3年目の先輩達の「いじわるな先輩の攻略法」なども聞くと、とても参考になると思います。
最後は、③無駄に近づかないことを常に意識してください。
物理的に距離をおくことで、いじわるな先輩と関わる頻度を減らしましょう。
とても簡単だけど、意外と効果は大きいです。
いじわるタイプの先輩は、お局看護師に多く、権力を握っていることも多いです。
そのため、自分1人で悩まずに、師長・先輩・同期とうまく協力しながら、大勢の力で攻略することをお勧めします。
2.先輩に嫌われたくないなら、可愛がられるポイントをおさえる
先輩に嫌われない方法を探すのは難しいです。
それぞれ人を嫌うポイントにばらつきがあるからです。
それに比べて可愛がられるポイントは、あまりばらつきがありません。
そのため、先輩に嫌われないためには、可愛がられるポイントを抑える方が手っ取り早いです。
先輩に可愛がられるためのポイントは以下の3つです。
- リアクションを大きくとる
- 一生懸命業務に取り組む
- 先輩看護師を好きになる
それぞれ詳細を解説します。
①リアクションを大きくとる
1年目。特に入職したばかりの時は、必要以上に気を遣い、とても緊張しています。
振り返り中に意見を求められても、小さい声でハッキリとしない返事をしてしまうことも多いです。
しかし、これはいけません。
先輩に「ちゃんと話を聞いているのか?」と疑われてしまいます。
先輩は、自分の助言に対して素直に納得し、共感してほしいと考えています。
そのため、「そうなんですね!」「勉強になります!」「次から実践してみます!」とハキハキとした大きな声でリアクションを取りましょう。
そうすれば、先輩からの印象が良くなり、いままで以上に気にかけてくれると思います。
②一生懸命業務に取り組む
1年目の最大の武器は「一生懸命さ」です。
何事にも一生懸命に取り組んでいるだけで、たとえ不器用であっても応援したくなります。
困っていたら助けてあげたくなるし、成長した時にはたくさん褒めてあげたくなります。
ポイントは、頑張っているアピールをしないこと!
「一生懸命さ」が周りに自然に伝わることが重要です。
人柄にもよりますが、皆から愛されて、病棟全体で応援されることも多いです。
③先輩看護師を好きになる
先輩看護師を好きになりましょう!たくさん尊敬しましょう!
そして、たくさん話しかけにいきましょう!
「単純接触効果」という現象もあるように、自分から関わりを増やせば増やすほど、先輩看護師も自分のことを好印象に思います。
たくさん話かけられると慕われている感じがして嬉しいですよね。
質問でも、挨拶でもなんでもいいので、「たくさん関わること」を意識してください。
たまに手紙も渡すだけでも、好感度が爆上がりです。
「先輩看護師が好き」という意識を持つだけで、可愛がってくれる先輩は増えると思います。
3.どの先輩のアドバイスを信じるかは、自分基準で決める
先輩によって言っていることが違う時には、どの助言を信じるかは自分基準で決めましょう。
先輩からのアドバイスは「あくまで1つの参考意見」です。
助言を受けて行動を起こすのはあくまで「自分」ですもんね。
数ある助言の中から、自分にあったものを見つけることが大切です。
そのためには、「助言を参考に、まずは実践してみる」ことから始めましょう!
そして、やりやすい・やる気がでる・結果がでる方法であるか評価してみてください。
一度は必ず実践することがポイントです。その上で有益性を判断するのが良いと思います。
たくさんの助言の中から自分にあったものをピックアップして取り入れることで、効率よく成長できると思います。
4.勉強を教わりたいなら、教わった事を実践し成長を見せる
多くの1年目がついついしてしまう失敗があります。
それは、「教わった事を教わったままにする」ことです。
助言を受けたことに満足して、実践せずに終わってしまう時がよくあります・・・
先輩が後輩に勉強を教えるのって正直楽ではないです。
それでも「1年目さんに成長してほしい!」という気持ちで、時間を割いて助言をしてくれています。
そんな先輩に対して、
教わった事を実践しない。仮に実践しても、結果を報告しない。
と、「〇〇さんはやる気がないし、わざわざ勉強を教える必要はないな」と思われてしまいます。
逆に、先輩から教わったことをすぐに実践し、結果をすぐにフィードバックする子はとても好かれます。
実践した結果、成功しても、失敗してもどちらでも構いません。
とにかく結果をフィードバックすることで、「教えがいのある後輩」だと認識してくれます。
フィードバックを繰り返す内に、成長した姿もみせることができれば、完全な勝ちパターンです。
先輩の方から積極的に勉強を教えてくれるようになります。
5.努力を認められるために、ひたむきに看護に向き合う
先輩に努力を認められるためのポイントはたった1つ。
ひたむきに看護に向き合うことです。
看護に向き合いたくさん悩み、悩んでいるところを先輩に見せるようにしてください。
- 一生懸命業務に取り組み、失敗してもあきらめない。
- 何か自分にできることはないかと常に考えている。
こういう人って自然に応援したくなります。
これらを意識しながら動いていれば、自分の頑張りが必ず周囲に伝わります。
前向きな姿勢を周囲に見てもらうことで、「いつもがんばっているね」と先輩が努力を認めてくれることも増えるでしょう。
①「悩み発生」
②「悩み解決のために努力」
③「悩み解決」
この過程を先輩に知ってもらうことが重要です。
普段の頑張りを認識してもらうことで、努力を認められやすくなります。
まとめ:先輩との関係性は大切だけど、全てではない
ここまで、看護師1年目によくある先輩関連の悩み5選と攻略のヒントについて解説してきました。
もう一度振り返ります。
- 怖い先輩看護師がいて辛い
→タイプを分けて対処する - 先輩看護師に嫌われたくない
→可愛がられるポイントをおさえる - どの先輩のアドバイスを信じていいか分からない
→自分基準で決めてOK - 先輩にたくさん勉強を教えてもらいたい
→教わったことを実践し成長を見せる - 先輩に努力を認められたい
→ひたむきに看護に向き合う
看護師1年目にとって、先輩看護師との関係性はとても重要です。
良い関係性を築くことができれば、効率良く成長できるし、
嫌われてしまえば、仕事が辛くなるからです。
しかし、先輩との関係性が全てではありません!
先輩との関係性が悪くても、どんどん成長する人はいるし、
逆に、先輩と仲が良くても伸び悩んでしまう人もいます。
そのため、先輩との関係性はそこまで気にしなくても大丈夫です。必要以上に頑張りすぎないようにしましょう。
とはいっても、看護師1年目が先輩によく悩まされるのは事実です。
そんな時には、この記事を参考にしてみてください。きっと、お悩み解決のためのヒントになると思います。
この記事が、先輩関連の悩みを抱える1年目の皆様の助けになれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!