1年目のお悩み解決

【現役8年目ナースが解説】新人看護師が独り立ちできない原因4選と解決策。

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  • 私だけ独り立ちできなくて不安。
  • 独り立ちできる実力をつけたい。
  • できるだけ早く独り立ちしたい。

今回は、こんな悩みにお答えします。

独り立ちできずに悩む一方で、

「時間が経てば、いつか独り立ちできるだろう」と考え、

何の対策も取らずに働き続ける1年目さんは多いです。

しかし、その考えは危険。

うまく成長できずに、なかなか独り立ちできない可能性が高いです。

そこで今回は、新人教育を5年以上も担当している僕が、

  • 新人看護師が独り立ちできない原因4選と解決策。

について解説します。

この記事を読めば、

新人看護師が独り立ちするために必要なポイントが理解でき、最短で独り立ちすることができます。

数多くの新人看護師をサポートする中で培ってきた「1年目さんが独り立ちするためのノウハウやコツ」を凝縮しました。

たぐもち

うまく独り立ちできずに悩む1年目さんは、最後まで読んでくださいね。

もしあなたが「看護師を続けるのがつらい」と苦しんでいるなら、こちらの記事も参考にしてみてください。

【看護師1年目さんへ】「つらい。辞めたい。しんどい。」と思うなら、今すぐしておくべきたった1つのこと 仕事にいきたくない。 動悸と吐き気が止まらない。 辛い。辞めたい。しんどい。 できない自分に悲しくなる。 ...

つらい気持ちが”スッと”軽くなる方法を解説しています。

はじめに:新人看護師の独り立ちの基準とは?

本記事が定義する「独り立ち」とは、

フォローが外れ、何かあればリーダーに相談する形で働くこと。

多くの施設では、6〜9月ごろまでには、

この基準を満たして、「独り立ち」とする場合が多いです。

たぐもち

今回は、この基準をもとにして、お話しさせてもらいますね。

新人看護師が独り立ちできない真の理由は?

新人看護師が独り立ちできない真の理由は、

「まだ、仕事を任せられない」

と思われているから。

先輩たちは、

まだアセスメントを補う必要があるな。

見ていてあげないと重大なミスを起こしてしまうかも…!

業務が終わらないだろうから放っておけない。

のように、常に新人を評価しています。

その結果として、

「まだ仕事を任せられないな」と思う新人に対しては、独り立ちの許可を出しません。
(意地悪ではなく、新人を守るためです。)

たぐもち

取り返しのつかない事態を招いてしまった時に、1年目さんに責任を負わせる訳にはいかないですからね。

そのため、独り立ちするためには、

実力をつけて、先輩からの信頼を得ることが必要になります。

先輩から

  • この子は安全に業務を進められる。
  • 仕事を任せても大丈夫だな。

と思ってもらえればOKですよ!

新人看護師が独り立ちできない原因4選と解決方法

新人看護師が独り立ちできない原因は以下の4つです。

  1. 報告・連絡・相談ができない。
  2. 業務の抜けが多い。
  3. 勉強不足。
  4. うまく仕事を回せない。

この特徴に当てはまる人は要注意。

先輩から「まだ独り立ちは許可できない」と思われやすいです。
(1つでも欠けると、安全に業務を進められない項目ばかりなので!)

逆に言えば…

この4つの問題さえ解決できれば、

仕事を任せても大丈夫」と思われるから、独り立ちすることができますよ。

たぐもち

4つの問題の詳細と解決方法について解説しますね!

1年目ナース

めざせ独り立ち!

①報告・連絡・相談ができない

先輩ナースの立場からすると、

報告・連絡・相談がない新人さんほど怖いものはありません。

なぜなら、患者の状態をタイムリーに把握できないから。

先輩ナース

患者の状態がわからないから、適切な助言ができない…!

それが原因で、患者の命を危険にさらす可能性もあるため、

独り立ちを許可することができません。

1年目ナース

報告・連絡・相談って思った以上に大切なんですね。

どうすれば、できるようになりますか?

うまく報告・連絡・相談するためのポイントは以下の2つ。

  • 報告するタイミングを決めておく。
  • トラブルが起きたら「早急に」報告・連絡・相談する。

簡単に解説します。

報告するタイミングを決めておく。

報告抜けをなくすためにも、報告するタイミングを決めておくのがおすすめです。

タイミングは、時間で決めてOK。

例えば「11時・14時・16時」に報告すると決めておくことで、

  • 報告が後回しにならない。
  • 報告のための時間を意識して作れる。

というメリットがあります。

たぐもち

業務に追われてうまく報告できなかった…

ということが無くなりますよ。

トラブルが起きたら「早急に」報告・連絡・相談する。

トラブルが起きた時に、「自分で何とかしよう」とする1年目さんは多いですが、本当に危険です。

なぜなら、対処方法を間違えると、余計に状況が悪化する場合があるから。

トラブルが起きたら、即座に対応することも大切ですが、

知識の浅い1年目のうちは、「早急に」報告・連絡・相談することをおすすめします。

たぐもち

先輩の立場からすると、自分で対処するより、すぐに報告してくれる方が助かりますよ。

うまく報告・連絡・相談ができれば、安心して業務を任せてもらえます。

ぜひ、実践してみてください。

②業務の抜けが多い

業務の抜けが多いと、

「大事な処置や点滴を見逃すかもしれない」と思われて、

独り立ちすることができません。

先輩ナース

必要な処置が抜けると困る…!!

まだフォローしておかないとダメだな。

こう思われないためには、

業務の抜けをできるだけ減らすことが本当に重要です。

業務の抜けを最小限にするためのポイントは以下の通り。

  • タイマーをかける。
  • 付箋にメモして、目に見える場所に貼る。

簡単に解説します。

タイマーをかける

看護師は毎日激務です。

1分1秒も無駄にできませんよね。

業務に追われて焦っている時って本当に抜けが起きやすいです。

「このくらい、頭で覚えておけるだろう」

と思っていても、つい忘れてしまうもの…

それを防ぐためにも、

予定が入ったら、すぐにタイマーをセットしましょう。

3秒もあればセットできるので、簡単に実践できますよ。

たぐもち

タイマーは本当に便利。

「あ…。14時の点滴忘れてた!!!」

という「抜け」が本当になくなりますよ。

付箋にメモして、目に見える場所に貼る

新たに業務が増えたときに、メモをすることは大切ですが、

ただメモするだけだと、結局忘れてしまうことも多いです。

たぐもち

多忙な中で急いでメモをとると、

どこにメモしたか分からなくなったり、書いた字が目に入らなかったりしますよね。

それを防ぐためにも、メモは「付箋」にとるのがおすすめ。

書いてそのまま、目につく場所に貼っておけば、

業務の抜けが激減しますよ。

たぐもち

僕の場合は、パソコンやワークシートに付箋を貼っていますよ。

簡単な工夫で業務の抜けを減らして、先輩からの信頼を集めましょう。

③アセスメント力が低い

アセスメント力が低いと、

「患者の異変に気付けないから、任せられない」

と思われて、独り立ちできません。

たぐもち

患者の異変に気付けないと、報告すらできませんからね…

アセスメント力を上げるためのポイントは以下の通り。

  • とにかく勉強する。
  • 先輩のアセスメントを参考にする。

簡単に解説します。

とにかく勉強する。

アセスメント力を高めるためには「勉強」が必須です。

なぜなら、良質なアセスメントをするためには、

「正常な値や経過」を知っておく必要があるから。

たぐもち

「正常」を知らないと、「異常」を見つけることはできません。

そのため、

血液検査の正常値や、治療ごとの正常な経過

を中心に、しっかり勉強しておきましょう。

先輩ナースのアセスメントを参考にする。

先輩ナースのアセスメントは新人に比べて質が高いです。

そのため、患者の症状についてどのようにアセスメントし、どう対応したのかを聞いてみるのがおすすめ。

「こう考えればいい」というコツを知るヒントになりますよ。

たぐもち

自分のアセスメントを先輩ナースに見てもらうのもおすすめです!

違う角度から、良い意見をもらえることも多いですよ。

アセスメント力を身につけるのは、本当に難しいですが…

自分のできる範囲でいいので、力をつけておきましょう。

④業務をうまく回せない

業務をうまく回せないことも、独り立ちできない大きな原因となります。

なぜなら、

「今の業務量で精一杯なのに、さらに負荷をかけるわけにはいかない」

と、思われるから。

たぐもち

過剰に負荷をかけることで、ミスが増えたり、仕事が辛くなるのを先輩たちは分かっています。

そのため、独り立ちするためには、

今与えられている業務量なら、難なく回せるだろう。

と、思ってもらう必要があります。

業務をうまく回すためのポイントは以下の通り。

  • 多重課題を作らない。
  • 明日受け持つ患者のイベントをチェックしておく。

それぞれについて解説します。

多重課題を作らない

行動計画を立てる時点で、

「予測できる業務」が被らないように調整しておくと、

うまく業務を回すことができますよ。

簡単な例

10時の予定に

受け持ち患者A:オペ出し
受け持ち患者B:点滴更新
受け持ち患者C:清拭

があるなら、

患者Aの「オペ出し」を
10時に実施するために、

患者Bの「点滴更新」を9:45にずらし、
患者Cの「清拭」を
オペ出しをした後に実施する。

実際の現場だと、予測できない業務(トイレコール、点滴漏れなど)もあるので要注意。

余裕のある計画を立てることを心がけましょう。

それでも業務が回らないなら、他のスタッフに助けを求めるのがおすすめです。

たぐもち

自分1人で無理に解決しようとするのはNG!

事故を引き起こす原因になりますよ。

明日受け持つ患者のイベントをチェックしておく

業務をうまく回せない大きな原因として

「初めての処置・検査に遭遇して戸惑う」

ことが、ありますよね。

対処しきれず困るだけでなくパニックになり、

いつもなら出来ることも、できなくなってしまいます。

この状態を避けるためにも、

明日受け持つ患者のイベント(処置・検査など)をチェックし、事前学習しておきましょう。

そうすれば、うまく業務を回すことができますよ。

たぐもち

「分からない」・「できない」を減らしておけば、スムーズに業務を進める事ができます。

難しいとは思いますが…

多重課題をうまく攻略して、テキパキと仕事をこなしていきましょう。

うまく業務を回すための方法は、下記の記事で詳しく解説していますよ!

独り立ちできる可能性を高めるために意識すべきこと

1年目ナース

どうしても独り立ちしたいんです。

独り立ちするために、他にもできることはありませんか?

そう考えるあなたは、

以下の3点を意識することをおすすめします。

  1. 同期と比べない。
  2. 先輩と良好な関係を築いておく。
  3. 前向きな姿を見せる。

これらを意識するだけで、

  • 自分のペースで確実に成長できる。
  • 周りから「独り立ち」を認められやすい。

というメリットがありますよ。

たぐもち

それぞれについて解説します!

①同期と比べない。

独り立ちするためには、

同期と比べない」ことが意外と大切。

なぜなら同期と比べて落ち込んでしまうと、

気持ちが乱され、自分のペースでうまく成長できないから。

たぐもち

うまく成長できずにいると、

独り立ちがどんどん遠のいてしまします。

他人と自分の実力を比べても、全く意味はありません。

比べるなら過去の自分。

「昨日の自分より、今日の自分が成長できること」

を意識しながら、確実に前に進みましょう。

同期との比較をどうしても辞められない人は、下記の記事を参考にしてくださいね。

②先輩と良好な関係を築いておく。

うまく独り立ちするためには、

先輩と良好な関係を築いておくことも重要です。

なぜなら、

先輩と仲良くできれば、いろいろと有利に事を運ぶことができるから。

先輩と仲良くするメリット
  • 質問しやすい。
  • 困った時に助けてくれる。
  • 勉強を教えてくれる。

人付き合いが苦手な人にとっては、理不尽だと思うかもしれないけど…

先輩に可愛がられた時点で勝ち。

ということも多いです。

逆に、一度「ダメなレッテル」を貼られると、

独り立ちが難しくなるので、本当に注意していきましょう。

先輩との関わり方に悩む1年目さんは、下記の記事も参考にしてくださいね。

③前向きな姿を見せる。

独り立ちするためには、

先輩に「前向きな姿を見せる」ことも大切です。

なぜなら、

ひたむきに努力している1年目さん見ると、

期待したくなるし、
応援したくなるし、
信頼したくなるから。

実力以外の部分でも、独り立ちが認められることもあるので、

試してみる価値はありますよ!

どうしても独り立ちできない人は「転職」も考慮すべき

1年目ナース

どれだけ頑張っても独り立ちできません。

もう、どうすればいいか分からない!!

こんな気持ちを抱える1年目さんも多いはず…

現実問題として、

自分のできることを全てやっても、独り立ちできない場合もあります。

そんな時に考えて欲しいのは、

本当に今の職場が自分に合っているのか

ということです。

なぜなら、環境のせいで独り立ちできていない可能性があるから。

環境が独り立ちを妨げるケース
  • 悪いレッテルを貼られてしまい、実力が正当に認められていない。
  • 職場環境がキツすぎて、身の丈に合っていない。

こういったケースでは、いくら頑張っても独り立ちできないことが多いです。

1年目ナース

いつまで経っても独り立ちできないのは辛いです。

どうすれば良いですか…?

環境が独り立ちを妨げていると感じたなら、

一度、転職を考えてみる

ことをおすすめします。

転職のメリット
  1. 一気に悪いレッテルを剥がせる。
    ⇨実力を正当に見てくれる。
  2. 実力にあった環境で働ける。
    ⇨キャパオーバーせず、自分の力を発揮できる。

独り立ちできずに悩んでいた僕の同期も、

転職することで、すぐに独り立ちできました。

友人A

ずっと「できない子」と言われて、夜勤に入らせてもらえなかったけど、転職したら1ヶ月後には夜勤に入ることができました。

友人B

3年間フォローが外れず、ずっと「フリー業務」をしていましたが、転職したらすぐに独り立ちできました。

このように、環境が変わるだけでも、一気に評価が上がることはあります。

(もちろん努力は必要ですが…!)

そのため、

全力で努力しているにも関わらず、うまく独り立ちできない人は、ぜひ転職を考慮してみてくださいね。

1年目でも転職に成功するための方法は、この記事にまとめています。

病棟の激務に疲れた人は下記の記事を参考にしてください。

転職サイトを利用して「楽に」転職したいなら、下記の記事がおすすめですよ。

とりあえず情報収集だけでも始めるなら、「看護roo!転職」「レバウェル看護」を利用してください。

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まとめ:独り立ちして看護師としての自信をつけよう

ここまで、うまく独り立ちできずに苦しむあなたが「最短で独り立ち」するための方法について解説してきました。

独り立ちできれば、自信がつきます。

自信がつけば、日々の看護も少し楽しくなりますよ。

そのための第一歩として、

まずは本記事に書いた方法を実践してみてくださいね。

たぐもち

看護師としての自分をもっと好きになれると思います。

この記事が「独り立ちできない」と悩む1年目さんの助けになれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

どうしても頑張れずに「辞めたい。」と悩む1年目さんは、下記の記事を読んでみてくださいね。

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