- もう限界。
- だけど辞める勇気がない。
- でも転職も怖い。
と、感じた時に頭によぎるのが「休職」。
しかし、
- どうすれば休職できるの…?
- どれくらいの期間、休めるの…?
- 休職中に給料は出るの…?
みたいに、不安が尽きませんよね。
そこで本記事では、
「休職したい」と考える1年目さんが、最低限知っておくべき基礎知識。
について解説します。
【この記事でわかること】
- 休職とは何か。
- 休職の申請方法と手続き。
- 休職する前に”必ず”確認しておくべきこと。
わかりやすく、噛み砕いて解説するので、
ぜひ最後までお付き合いくださいね。
休むこと自体に「罪悪感」を感じる方は、下記の記事も読んでみてください。
「もう限界、だけど辞める勇気も出ない…」毎晩心が揺れて、今この瞬間も苦しむ1年目さんへ。
もしあなたが「もう少しだけ看護師のまま頑張りたい…」と考えているなら、こちらの記事も参考にしてみてください。
「もう消えてしまいたい…」と毎晩泣いていた僕が、たった1分で前向きになれた「心を軽くする方法」を紹介しています。
休職とは?
休職したいと思うけど…
実はあまり「休職」について知らない。
こう考える1年目さんのために、
まずは「休職制度」について簡単に解説していきます。
休職とは
休職とは、
職場に籍を残したまま、自己都合によって取得する長期休暇のことです。
「休職制度」の設置は、義務ではありません。
そのため、
「休職制度」があるのか・ないのかは、職場によって違います。
全ての病院で休職できる訳ではないから注意が必要です!
※休職制度の有無については、自分が勤める職場の「就業規則」を確認する必要があります。
看護師の休職理由でもっとも多いのは「メンタルヘルスの不調」
看護師の休職理由でもっとも多いのは、
うつや適応障害などの「メンタルヘルスの不調」です。(休職者全体の36.8%:2015年 病院看護実態調査より)
そのほかの理由としては、
病気やケガでの長期療養などが挙げられます。
どういう時に休職を考える?
精神的につらい。
だけど、退職・転職する勇気が出ない。
こんな状況に置かれた時に、
退職や転職を保留しつつ、
「一旦休む」目的で使われることが多いです。
そのため、休職中に
- 復帰するのか
- 退職するのか
- 転職するのか
をじっくり考えることになります。
もちろん休職の一番の目的は「しっかり休むこと」ですよ!
しかし現実的には、「本当に休職してもいいの…?」と悩んでしまい、なかなか休む勇気を持てない1年目さんも多いです。
もしあなたが休職に対して抵抗があるなら、下記の記事を読んでみてください。
実際に休職したときに「何が不安要素になるのか」について、解説しています。
休職申請の流れや、必要な手続きは?
ここからは、
休職申請の流れや、必要な手続きについて解説します。
全部で4STEP必要になりますよ。
STEP1:休職制度の有無を確認する
まずは、
あなたが勤める病院に
「休職制度」があるのか・ないのか
を確認しましょう。
「休職」は法律により設けられている制度ではありません。
そのため、「休職制度」があるのか・ないのかは、職場によって違います。
休職制度があるのか・ないのかは、
あなたの病院の「就業規則」を見れば分かります。
ちゃんと「休職制度」があることを確認できたら、次のSTEPに進みましょう。
STEP2:休職が認められる条件を確認する
たとえ休職制度があっても…
条件を満たさなければ、「休職」は認められません。
そのため就業規則から
- どんな病気やケガの時に休職できるのか。
などの「休職が認められる条件」を必ず確認しておきましょう。
条件に当てはまっているならば、休職が認められる可能性が高いです。
STEP3:医師の診断書をもらう
休職を認めてもらうためには「医師の診断書」が必要になるケースが多いです。
(というか、ほとんどです。)
そのため、
- 就業できない理由
- 休職の見込み期間
が記載された診断書を、必ず準備しておきましょう。
心療内科に受診した時に、主治医に依頼すればOKですよ。
STEP4:休職を申し出る
- 休職制度がある。
- 休職の条件に自分が当てはまる。
- 医師の診断書を手に入れた。
これで準備OKです。
あとは上司に「休職したい」と伝えれば、
晴れて「休職」となります。
休職の希望は、師長に申し出るのが一般的です。
何らかの理由で師長に言いづらい場合は、看護部長や人事課などに相談してもOKですよ。
※師長によっては、なかなか休職を認めてくれない時もあります…
そんな時には、
- 「診断書」を見せながら話す
のが効果的。話がスムーズに進みやすいですよ。
なお、休職意思を上手く伝える自信がない場合は、下記の記事を参考にしてみてください。
どれだけ自信がなくても、休職意思がバッチリ伝わる「5つの方法」を紹介しています!
休職前に”必ず”確認しておくべきこと
休職を決断する前に、
“必ず”確認しておくべきことが3つあります。
- 休職期間
- 休職中の給料
- 休職中の連絡方法
それぞれについて解説します。
この3つさえ確認しておけば、安心して休職できますよ!
休職前に必ず確認しておくべきこと①:休職期間
施設によって休職の限度期間は違います。
3ヶ月までの病院もあれば、2年取れる病院もあります。
そのため自分の勤める病院では、
「どれくらいの期間が、休職として認められるのか」
について必ず確認しておきましょう。
(※「就業規則」に書かれています。)
限度期間にバラつきがあると分かったけど…
実際は、みんなどのくらい休んでるの?
休む期間は人によってバラバラですが…
一般的には、
2〜3ヶ月の休職をもらう人が多いです。
診断書に「1〜2ヶ月の休職」と仮に記載してもらい、その後は必要に応じて延長するのが一般的な流れですよ。
休職前に必ず確認しておくべきこと②:休職中の給料
休職中に給料が出るか・出ないか
は、施設によって違います。
「就業規則」に書かれているので、必ず確認しておきましょう。
ちなみに、休職中に給料が出る施設では、
給料の3分の2程度の金額が支給されることが多いです。
意外ともらえるんですね…!
だけど、もし全くもらえない場合はどうすればいいの?!
休職中に給料が出ない時には、
「傷病手当」を申請すれば安心ですよ。
★傷病手当とは、
健康保険組合からもらえる「仕事を休んだときの補償金」です。
支給条件は以下の4つ。
- 病気や怪我で療養している
- 仕事に就けない
- 4日以上仕事を休んでいる
- 休職中に給料の支払いがない
給料のおよそ3分の2程度の金額が支給されますよ!
※さらに詳しく知りたい方は、全国健康保険協会のHPを参照してください。
休職前に必ず確認しておくべきこと③:勤め先との連絡方法
休職中も職場との連絡は必要になります。
(病院側が休職者の状況を把握するため)
そのため、
前もって休職中の連絡方法を決めておきましょう。
電話でもメールでもOKですよ。
休職中の連絡方法を決める時に、
- 連絡の窓口は誰になる?
- 連絡が必要な事項・タイミングは?
- 職場から連絡が来ることはある?
これらについても確認しておけば安心です。
連絡の頻度やタイミングを前もって把握できるので、気持ちが少し楽になりますよ。
他に気になることがあるなら、とにかく「就業規則」を確認!
「就業規則」には、
他にこんなことが書いてます。
- 休職中の通院について
- 休職期間は勤続年数に換算されるのか
- 復職についてetc…
休職してから困らないためにも、
自分が気になる点については、休職前に必ずチェックしておきましょう。
もし就業規則を読む気力が湧かないのなら…
人事課に直接聞くのもおすすめですよ。
休職中のおすすめの過ごし方
最後に、
「休職中のおすすめの過ごし方」
についても軽く触れておきます。
休職中のおすすめの過ごし方
休職中のおすすめの過ごし方としては、以下のようなものが挙げられます。
- 心と身体を休める。
- 通院・服薬をやめない。
- リラックスできる方法を探す。
- 休職に至った原因を振り返る。
- 休職明けの復帰について考える。
いろいろと書いていますが…
一番大切なのは、「心と身体を休める」こと!!
そもそも「しっかり休む」ための休職ですからね…!
なので、もし休職したのなら…
まずは、
”あなた自身をしっかりと休ませてあげてください”
そして、また気力が湧いたなら…
焦らず、少しずつ、一歩ずつ前に進めばOKですよ。
やっとゆっくり休める…
休職中の過ごし方について詳しく知りたい方は、下記の記事を参照してください。
【Q&A】休職に関するよくある質問
ここでは、休職に関するよくある質問に回答していきます。
休職のデメリットはある?
休職にはデメリットがあります。
具体的には、以下のとおりです。
- 収入が減り、生活が苦しくなる
- 復職後に同期と実力差を感じる
- 心が疲れてしまい復職できないこともある
とはいえ、一番大切なのは「今の自分」。
デメリットを恐れすぎて、頑張りすぎないようにしてくださいね。
診断書なしでも休職できる?
休職時には、診断書が必要になるケースがほとんどです。
ただし、病院の「就業規則」に明記されていなければ、診断書が不要になるケースもあります。
一度、勤め先の就業規則を確認してみましょう。
看護師を辞めたら幸せになれる?
「職業にこだわりがない人」や「次にやりたいことがある人」は、看護師を辞めても幸せになれます。
一方、「勢いで看護師を辞めた人」や「看護師である自分が好きな人」は、後悔しやすいと言えるでしょう。
詳しい理由を知りたい方は、下記の記事を読んでみてください。
休職から復帰するときに考えるべきことは?
休職から元の部署に復帰する場合には、以下のようなメリット・デメリットがあります。
これらを把握した上で、元の部署に復帰するべきか検討するのが大切です。
「部署異動」「退職」「転職」などの選択肢もあるので、じっくり考えてみましょう。
欠勤と休職の違いは?
欠勤と休職の違いは、以下のとおりです。
- 休職:比較的長期間(通常1ヶ月以上)仕事を休むこと
- 欠勤: 短期間(数日程度)仕事を休むこと
休職は給料が出ることもある一方で、欠勤は給料がでません。
まとめ:基礎知識を身につけて、トラブルのない休職を!
今回は、「休職」したい1年目さんが最低限知っておくべき基礎知識として、
- 休職とは何か。
- 休職の申請方法と必要な手続き。
- 休職する前に”必ず”確認しておくべきこと。
について解説してきました。
これだけ知っておけば、
トラブルなく休職することができますよ。
あとは、ゆっくりと休むだけ!
この記事が、「休職するか悩む」1年目さんの助けになれば幸いです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
【最後に…】
休職は甘え!
と言われることもありますが、
僕はそうは思いません。
なぜなら、頑張るために休むのだから。
“必要な”休養なのだから。
それに、
精神的に病んでしまう1年目さんって
ほんっっっとうに、多いです。
(1年目が最もつらい時期ですからね…)
なので、みんな同じ。
あなたが特別弱いわけではありませんよ。
だから、余計なことは考えずに…
「休職したい!」と思うなら、
休職してもいい!
って僕は思います。
休むことは、恥ずかしいことじゃありませんからね。
どうかあなた自身を“思いっきり”大切にしてあげてください。
「もう限界、だけど辞める勇気も出ない…」毎晩心が揺れて、今この瞬間も苦しむ1年目さんへ。
もしあなたが「もう少しだけ看護師のまま頑張りたい…」と考えているなら、こちらの記事も参考にしてみてください。
「もう消えてしまいたい…」と毎晩泣いていた僕が、たった1分で前向きになれた「心を軽くする方法」を紹介しています。